スタッフ今堀です。
先日、日本オプトメトリック協会のセミナーに参加してきました。
このセミナーは年2回、名古屋で開催されています。
今回は3つの講演が行われ、全て聴講してきました。
個人的に一番関心があったのは、
『検影法の原理と適用条件』という講演でした。
講演の中身は光学系の話がメインだったので、
文系人間の僕は完全に理解はできなかったのですが(笑)
なかなか興味深い講演でした。
そこで今日は、この検影法について少しお話したいと思います。
検影法というのは、簡単に言うと、度数を測定する方法の一つです。
でも、検影法で度数を測定してもらった経験があるという方は、
非常に少ないと思います。
眼鏡店や眼科などで度数を測定する時には、
この写真のような装置を使うことが多いです。
オートレフラクトメータというのですが、
経験のある方もおられるのではないでしょうか?
最近では、このオートレフラクトメーターのおかげで、
簡単かつスピーディーに度数が測定できるようになりました。
当店でもオートレフラクトメータを使用しています。
ただ、僕はそれにプラスして検影法も行うことがあります。
検影法にはレチノスコープ(上の写真の下側)という道具を使います。
ちなみに、写真上の道具もよく似ていますが、
こちらは眼底鏡という道具で、眼底を調べるために使われます。
レチノスコープからはこのように光が出ます。
この光を目に入れて、その反射光を見ながら度数を測定するのが、
検影法の一番オーソドックスな方法です。
結構まぶしいので、お客様には直接光を見ないようにお願いします。
検影法を行う時にはレチノスコープを動かす(振る)ので、
「レチを振る」なんて言ってたりします。
昔修行させていただいたお店の先輩方からも、
「(検影法が)上手くなりたければ、毎日レチを振れ」と言われました。
ちなみに、僕はJOAオプトメトリストという資格をもっておりますが、
学科試験だけでなく度数測定の実技試験というのもあります。
その際は、オートレフラクトメーターは使用することができず、
検影法で度数を確認しなければなりませんでした。
検査をする人はこのような反射光を見ながら行います。
目に当てるレンズの度数を変えていくのですが、
反射光の動き方、スピード、明るさが変化していくので、
それを見ながら補正する度数を判断していきます。
オートレフラクトメーターに比べると随分アナログな方法ですが、
丁寧に行えば、乱視の有無などもしっかり確認できます。
そのかわり、ある程度慣れが必要になります。
正直、僕も毎回必ず行うわけではないのですが、
オートレフラクトメーターの数値を確認するために行ったりします。
オートレフラクトメータの値がどうもあやしいと感じる時などには、
検影法もやって確認してみるようにしています。