レンズ素材の進歩

スタッフ今堀です。

 

少し前の日経新聞なのですが、「化学総合特集」という広告の中で、

いろんな会社が開発した高機能素材が紹介されていました。

 

 

その中で三井化学のレンズ素材も紹介されていました。

眼鏡レンズを製造している会社というと、

HOYAやニコンなどの名前を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

「どうして、三井化学?」と思われた方もおられるかもしれません。

 

実はレンズの原料となる素材(モノマー)を作っているのが三井化学なのです。

たとえるなら、豆腐を作るために必要な大豆というところでしょうか???

 

 

以前、愛知県の伊藤光学さんの工場を見学させていただいた時に、

モノマーを調合してレンズモールドに注入する作業を見せていただきました。

 

三井化学が開発しているレンズ用モノマーがMR™ シリーズで、

各レンズメーカーはMR™ シリーズを使って眼鏡レンズを製造しています。

 

 

こちらは三井化学のWebサイトで紹介されている、

MR™ シリーズ製のレンズを製造しているレンズメーカーです。

こうして見ると、ほとんどのレンズメーカーが使用していることがわかります。

 

新聞記事の中でも紹介されていましたが、

MR™ シリーズには、非常に屈折率の高いレンズが作れるものもあります。

(屈折率が高くなるほどレンズを薄くすることができます。)

 

ただ、屈折率も大事ですが、眼鏡用レンズには屈折率以外にも、

耐久性、加工性、染色性、様々なコーティングとの相性など、

いろんな要素を満たす素材が必要とされます。

 

 

昔は眼鏡用としてガラスレンズが使われていましたが、

最近では、メガネのレンズといえばプラスチックが当たり前になりました。

それだけプラスチックレンズの性能が良くなったからなのですが、

そうした背景には、レンズ素材自体の進歩があるからなのだと思います。

 

最近は、メガネを掛ける女性が増えてきましたが、

(眼鏡店としては本当に嬉しいことです!)

軽くて薄いレンズでメガネを作れるようになったことも大きいと思います。

 

今後もっとすごいレンズ素材が誕生するのか・・・

レンズ素材の進歩にも注目しています。