「遠くが見にくくなった」というお客様に「近くが見やすいメガネ」をお作りしました

スタッフ今堀です。

 

先日ご購入いただいたお客様のメガネのご紹介です。

 

4年前にメガネを作らせていただいたお客様ですが、「最近、遠くが見にくくなってきた」ということでご来店いただきました。

度数を確認し、新しいメガネを作らせていただきました。

 

 

フレームは、MENS MARK(メンズマーク)のフレームをお選びいただきました。

掛け心地が良く、仕事でも使いやすいデザインのメガネフレームです。

 

 

こちらのフレームに、近業作業に最適なデスクワーク用レンズを入れさせてもらいました。

 

「遠くが見にくいというお客様なのに、どうして近業作業用のメガネを作るの???」

そんな風に思われた方もおられるかもしれません。

 

こちらのお客様、スタッフ長尾が検眼をさせてもらったのですが、度数を決める際に相談を受けました。

測定結果を確認したのですが、たしかに近視の度数が前回より少し強くなっておりました。

 

ただ、度数を強くすると視力は確かに良くなるのですが、しばらくするとまた見にくくなったりし、どうも不安定な様子でした。

 

お客様の年齢が50歳前後ということで、中には度数が変化する方もおられますが、4年ほどで近視が進むかな?という疑問もありました。

 

 

そこで、問診時のお客様の普段の視生活を確認すると、「仕事でほぼ一日中パソコン作業」という文字が見えました。

 

普段の生活の中で近くを見る時間がとても多いことが分かります。

それに加え、近業作業時も普段運転時に使っているメガネを使用されているとのことでした。

 

日常的に目をかなり酷使されており、その結果、目のピント調節機能がうまく働かなくなって視力が低下しているのかもしれないと考えました。

 

そこで、度数を強くするのではなく、目の緊張状態を和らげる方法を試してみました。

 

再度視力を確認すると、現在のメガネでも近視度数を強くした時と同じくらいの視力が出ておりました。

 

 

そこで、普段用は今のメガネをそのままお使いいただき、今回は仕事(パソコン作業)の時用のメガネを作らせていただくことにしました。

パソコンの画面を楽に見てもらえるレンズを入れ、近くを見る時にできるだけ頑張って見なくても良いようにしました。

 

結果的に、お客様の来店時の希望とは真逆のメガネを作らせていただくことになりました。

 

 

50歳前後になると、ピントを合わせる力がかなり低下します。

近視の度数をだいぶ緩くしたり、手元専用のメガネが必要になってくる方が多いのですが、中には近くの見にくさや目の疲れをあまり自覚されない方もおられます。

 

 

本当はすごく頑張った状態で近くを見ているのですが、自分ではよく見えているので、「問題ない」と思っておられます。

 

ただ、目にはかなり無理がかかっておりますので、今回のお客様のように老眼対策用のメガネを使用せずに長時間の近業作業を続けていると、遠くを見た時にうまくピントを合わせられなくなってしまうこともあります。

 

 

「見にくい」や「目が疲れる」といった目に関する自覚症状はない場合でも、慢性的な首の痛みや肩こりを感じておられる場合が多いです。

今回のお客様も、一緒に来店された奥様が、「肩が凝るといつも言ってます」と仰っておられました。

 

もちろん、目以外の原因(元々ある体の歪みや姿勢など)もありますので、近業作業用のメガネを作れば肩こりが治るとは言えませんが、目が原因でそういった症状が現れる場合もあります。

 

とりあえず1月ほど新しいメガネをお仕事の時には使用してもらい、様子をみさせてもらおうと思っております。

 

お買い上げいただきありがとうございました。