スタッフ今堀です。
昨年から自分でも遠近両用レンズを使い始めました。

老眼の初期の段階なので、まだ調節サポートレンズも大丈夫なくらいなのですが、自分でも早く遠近両用レンズを使ってみたかったので(笑)、早めに使い始めることにしました。

僕は初めて使った遠近両用レンズは、ツァイスのスマートライフ遠近両用レンズというレンズです。
使い始めてすぐはちょっとだけ違和感がありましたが、視線の使い方を意識してからはそれもなくなり、今はすっかり慣れて問題なく使えています。

遠近両用レンズは、遠くを見る度数から近くを見る度数へと、一枚のレンズの中で度数が連続的に変化します。
視線を上下に動かすことで、見たい距離に合った度数で見ることができます

遠くを見る度数はそんなに変化しないのですが、近くを見る度数は老眼の進行とともに変化していきます。
遠近両用レンズの遠くの度数に対する老眼度数の強さを加入度数と言うのですが、老眼が進むほどレンズの加入度数も多くなります。
老眼の初期の頃であれば、加入度数は+1.00Dくらいになりますが、老眼が進行すると+2.50D以上になることもあります。

加入度数が多くなるほど度数の変化量が大きくなってしまうので、同じ設計の遠近両用レンズでも、ゆれや歪みが大きくなってしまいます。
なので、ある程度老眼が進んで加入度数が多くなってから遠近両用レンズを使うよりも、加入度数が少ない老眼初期の頃に使い始める方が、遠近両用レンズに慣れやすいです。
僕は加入度数が+1.00Dの遠近両用レンズを使っておりますが、これくらいだと単焦点レンズとそんなに変わらない感じで使えています(感じ方には個人差があるとは思います)。

一般に、遠近両用レンズは高価なレンズになればなるほど設計が良くなり、ゆれや歪みも感じにくいと言われております。
感じ方は人それぞれなので絶対にそうだとは言えませんが、高価なレンズになればなるほど、最新の高度なレンズ設計を採用しております。

ただ、こうした遠近両用レンズの設計の違いを感じられるのは、ある程度以上の加入度数がある場合と言われております。
今の僕のように加入度数が少ない状態だと、レンズの設計の違いの良しあしは判断しにくいのです。
そのため、最初から高価な遠近両用レンズを使うのではなく、最初は手頃な価格の遠近両用レンズでスタートしてもらって、老眼が進んだら(加入度数が多くなったら)設計の良いレンズを使っていただくことをおすすめしておりました。
冒頭でもご紹介しましたが、僕はツァイスのスマートライフ遠近両用レンズというレンズで初めての遠近両用レンズのメガネを作りました。
このレンズには全部で4つのグレードがあり、その中の一番下のグレードのものを使っておりますが、それでも十分過ぎるくらいの性能のレンズです。

正直、今の自分の加入度数ならここまで良いレンズじゃなくても良いかなとも思いました。
ただ、ちょうどその時にレンズのキャンペンーンをやっており、景品のツァイスのフィギュアが欲しかったので(笑)、このレンズでメガネを作ることにしました。
(ちなみに、フィギュアは無事にゲットできました。)

ただ、正直(加入度数もまだ全然少ないので)、他の遠近両用レンズでもそんなに見え方も変わらないだろうと思っておりました。
それで、最近、別のメーカーの安い遠近両用レンズでもメガネを作ってみたのですが、思っていた時より見え方の違いを感じました。
ツァイスのスマートライフ遠近両用レンズの方が、遠くの見え方がすっきりした感じがします。

遠近両用レンズというと、装用感(ゆれや歪み)や手元の見え方が重視されることが多いため、そちらの違いばかりを気にしていたのですが、遠くの見え方(すっきりさ)も意外と違うんだなということを実感しました。
自分自身で遠近両用レンズを使わなければ気が付けなかったことなので、自分で試してみるのは大事だなとあらためて思いました。
※レンズの見え方については個人の感想であり、あくまでも主観的な評価になります。全ての人が同じように見える訳ではないことはあらかじめご了承下さい。

とりあえず安いレンズで始めて、後々良いレンズに交換してもらうのも良いのですが、最初からそこそこ良いレンズを使うのもありだなと思います。
ご予算次第にはなるかと思いますが、遠くの見え方を重視される方で、なるべくすっきりした見える方を好まれる方には、ツァイスのスマートライフ遠近両用レンズはおすすめだと思います。