4つのグレードから選べるツァイスのスマートライフ遠近両用レンズ

スタッフ今堀です。

当店では老眼対策用に遠近両用レンズをお使いいただくお客様も多いのですが、最近、ZEISS(ツァイス)の遠近両用レンズを選ばれるお客様が増えて来ました。

以前にも少しご紹介したことがあるのですが、ツァイスの遠近両用レンズには、スマートライフドライブセーフという2種類のレンズがあります。

ドライブセーフ遠近両用レンズは、レンズ名からも分かる通り、運転時の使いやすさを考えて設計されているレンズになります。

ただ、運転以外でも意外と使いやすいレンズとなっており、それについては以前にブログでご紹介させていただきました。

詳しく知りたいという方は下記のブログ記事をお読み下さい。

今回はスマートライフ遠近両用レンズについてご紹介したいと思います。

ドライブセーフが運転時の見やすさを考えた設計になっているのに対し、スマートライフはデジタルデバイス(特にスマートフォン)の見やすさを考えて設計された遠近両用レンズとなっております。

現代のライフスタイルにおける視線の動かし方を解析し、視線移動がスムーズにできるように考えて設計されています。

また、年齢ごとの視覚行動(中間距離を見ることが多いとか、手元の距離を見ることが多いなど)と瞳孔サイズもレンズ設計に反映されています。

このスマートライフ遠近両用レンズですが、全部で4つのレンズグレードがあります。

基本的なレンズの設計は同じなのですが、上位グレードになると、フレーム装用時のフィッティングデータも細かく反映されます。

それぞれのグレードの違いを簡単にご説明したいと思います。

Pure(ピュア)

累進帯長

10 / 12 / 14mm

角膜頂点間距離

12㎜ 【固定】

そり角

5.0°【固定】

前傾角

7.0°【固定】

スマートライフ遠近両用レンズの4つのグレード中で、一番スタンダードなレンズが、Pure(ピュア)です。

お値段も一番手頃な価格となっており、当店でも一番よく売れているグレードです。

フレーム装用時のフィッティングデータはほぼ固定となっており、変更することはできません。

ただ、年代別の平均的な瞳孔サイズを考慮してレンズの設計が行なわれるため、レンズ注文時には度数の他にお客様の年代を入力する必要があります。

Plus(プラス) / Plus Asiana(プラスアシアナ)

累進帯長

10~16mm

角膜頂点間距離

12㎜ 【固定】

そり角

5.0° / アシアナ4.0°

前傾角

7.0° / アシアナ5.5°

ピュアの一つ上のグレードが、Plus(プラス)になります。

累進帯長(遠用部から近用部へとレンズの度数が変化する部分の長さ)の選択肢が増え、16mmタイプも選べるようになっております。

フィッティングデータは基本的には固定となっており、値を変更することはできないのですが、プラスアシアナの2種類から選べるようになっており、どちらを選ぶかでそり角と前傾角の値が変わります。

Superb(スパーブ)

累進帯長

10~16mm

角膜頂点間距離

5.0~30.0mm

そり角

5.0° 【固定】

前傾角

0.0°~30.0°

プラスの一つ上のグレードで、スマートライフ遠近両用レンズの中では上から2番目のグレードとなります。

上位グレードのレンズだけあり、フレーム装用時の様々なフィッティングデータをレンズの設計に反映させることができます。

レンズ注文時に角膜頂点間距離(目とレンズ間の距離)を1mm刻みで入力することができます。

さらに、フレーム装用時の前傾角(横から見た時のレンズの傾き具合)も1°刻みで入力できるようになっております。

そり角だけは固定になるのですが、それ以外のフィッテイングデータはほぼ全てレンズ設計に反映されます。

お値段もそれなりにしますが、性能的にはかなり高性能な遠近両用レンズだと思います。

indivisual3(インディビジュアル3)

累進帯長

10~16mm

角膜頂点間距離

5.0~30.0mm

そり角

-5.0°~15.0°

前傾角

0.0°~30.0°

ツァイススマートライフ遠近両用レンズの最上位グレードであり、まさに最高峰のレンズ(お値段も)です。

角膜頂点間距離、前傾角に加え、そり角(上から見た時の目に対するレンズの傾き具合)もレンズ設計に反映され、フレーム装用時の詳細なフィッティングデータによってレンズを最適化することができるようになっています。

さらに、このインディビジュアル3のみ、①バランス重視、②中間部重視、③近用部重視、の3タイプの中からライフスタイルに適した設計を選択することができるようになっております。

以上がスマートライフ遠近両用レンズの4つのグレードの大まかな違いとなります。

ちなみに、どのグレードを選んでも、ブルーガードレンズに対応しております。

青紫色のギラっとした反射光が嫌な方にはブルーガードレンズがおすすめです。

※レンズ代とは別にオプション料金がかかります。

また、全てのグレードで調光レンズ(フォトフュージョンX)にすることもできます。

※レンズ代とは別に調光オプション料金が必要となります。

ツァイスの調光レンズはカラーもきれいということもあって、スマートライフ遠近両用レンズにオプションで調光レンズにされるお客様も最近は多いです。

僕も自分用のメガネを作りましたが、こちらにはピュアの調光グレーを入れております。

※ツァイスのレンズ価格につきましては、契約上、ブログなどに記載できないようになっております。店頭でのみお答えさせていただいております。

※最近、レンズの見え方や選び方に関してのお問い合わせが増えておりますが、お電話や問い合わせフォームからのご相談は受け付けておりませんのでご了承下さい。