スタッフ今堀です。
秋の展示会に向けて当店で取り扱っている眼鏡ブランドの最新情報をご紹介しておりますが、本日はこちらのブランドについてご紹介したいと思います。

spec ēspace(スペックエスパス)です。
残念ながら新作についての情報はまだ届いておらず、そちらはご紹介することはできないのですが、今回はスペックエスパスについてお客様からよくご質問いただく内容について書かせていただこうと思います。

※少し前の写真なので、現在は売れてしまって店頭にない商品も写っております。
以前にもお話したことがありますが、スペックエスパスは一時期取り扱いをやめていたことがありました。
ただ、このフレームを使っていただいているお客様から、「このメガネをすごく気に入っているので、やっぱりこれが欲しい」というお声を何度かいただき、今年の春から再び取り扱いを再開することになりました。
久しぶりに取り扱いを再開し、「お客様からの反応はどうかな?」と少しだけ心配しておりましたが、思っていた以上に好評です。

ただ、僕たちは昔からスペックエスパスのメガネフレームを知っているので、ついつい当たり前に思っておりましたが、初めてこのフレームを見るお客様の中には、「メガネの掛け方が分からない」「どうやって収納したら良いか分からない」という方も結構おられるようです。
一般的なメガネフレームと構造が全然違うので、戸惑ってしまうのも当然です。

スペックエスパスのフレームですが、製造方法が一般的なメガネフレームとはだいぶ異なっております。
一般的なメガネのフレームは、いろんなパーツをそれぞれ作り、それを組み立ててメガネフレームが出来上がります。
それに対し、スペックエスパスのフレームは、薄いシート状のチタンを切り抜いてフレームが作られております。

一枚のチタンシートから作られているので、フロント(前枠)部分とテンプルは一体になっております。
薄いチタンシートから作られているのに加え、ネジなどの部品も使用していないので、非常に軽量です。

レンズが入る部分も同じチタンシートから作られているモデルや、

プラスチックのフロントパーツを取り付けたタイプなど、いろんなバリエーションがあります。

一般的なメガネフレームには、フロントパーツとテンプルの間に丁番(ヒンジ)と呼ばれるパーツが付いており、ネジによってテンプルの開閉が出来るようになっています。
話が変わりますが、丁番部分のネジは使っている内に緩むこともあるので、たまにネジを締めないとテンプルがパタパタして来ます。
さらにその状態でほったらかしにするとネジが抜けてしまうこともあるので、ネジが緩んで来たら早めに締めてもらうことをおすすめします。

スペックエスパスのメガネフレームは、この丁番部分がなく、フロントとテンプルが一体になっています。
そのため、普通のメガネフレームのようにテンプルを折りたたむことができないのですが、薄いチタンシートで作られているので、テンプルを内側に曲げることができます。

テンプルをぐいっと曲げて、反対側に先端を引っかけることができるようになっております。
メガネを掛ける時は、引っかけた部分を外せばテンプルが元の形状に戻ります。

両方のテンプルの先を引っかけるとこんな感じになります。
メガネを机の上に置いておいたり、専用のケースに入れる時にはこんな感じで両方のテンプルの先を引っかけます。

それから、両サイドではなくブリッジの下に引っかけるタイプもあります。
冒頭の写真はこちらのタイプになります。
売り場に並べている時はこの状態になっているので、皆さん、「何これ?これで顔に掛けられるの???」と思われるようです。

こちらはブリッジの下にテンプルの先を引っかけられるようになっております。

引っかけていたテンプルの先を外すと、テンプルの弾力性で元の状態に戻ります。
結構勢いよく戻ります。

メガネを掛ける時はこんな感じになっております。
テンプルが薄いチタンシートから作られているので、良くしなり、掛けた時に頭をグッと抑え込んでくる感じがありません。
頭を優しく包み込んでくるような感じの掛け心地で、普通のメガネフレームを掛けた時の感じとはだいぶ違います。

テンプルの先を曲げるのではなく、頭を抱き込むような感じでホールドするので、耳周りが痛くなるということもありません。
掛け心地の好みは人によって分かれるところですが、頭の横が張っているタイプの方には、このフレームが掛け心地が良いと言われる方が多いです。
ハマる人にはものすごくハマるようで、スペックエスパスのフレームの掛け心地をすごく気に入られて、「このフレームじゃなければ嫌だ」と言われる方もおられるくらいです。

普通のメガネフレームとは見た目が全然違うので、最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、掛け心地が他のメガネフレームとは全然違うので、ぜひ一度試着してみて下さい。
テンプルの外し方や収納方法が分からなければ、遠慮なくスタッフまでお尋ね下さい。