遠近両用レンズ、横方向の視線の動かし方にも注意

スタッフ長尾です。

 

遠近両用メガネを初めてお使いになる方が、

まず言われることの一つ、

 

「足元がぼやけてこわい」

 

遠近両用レンズは、

レンズ一枚の中に上部から下部へ向かって
遠く・中間・近くを見るための度数が入っています。

(境目は無く徐々に変化していきます)

視線を上下方向にうまく動かして

(アゴを使う必要もあります)

中間距離なら中間距離が見える部分に視線をあわせ、

 

手元の文字などを見たい場合は

レンズ下部の近くが見える部分に視線を合わせる必要があります。

 

「足元がぼやけて怖い」と言うのは、
近くにピントが合う部分で足元を見ているからです。

 

最初のうちは首を曲げて極端に下を向くほうが
足元は見やすいと思います。

(私自身もそうでした。)
慣れてくればピントが合って見やすい場所をさがして、

視線もスムーズに動かせるようになります。
メガネ経験者、特に近視の方は比較的慣れるのが早いように思います。
(手元度数の弱いうちから使い始めると慣れるのも早いですよ。)

 

メガネの経験の無かった方はちょっと時間がかかることも・・・
私の場合、ちょっと時間がかかりました
一日かけて慣れたところで夜眠って朝起きると、

脳がリセットされてしまって、またはじめから・・

そんな感じで慣れるのに2週間ぐらいはかかったかと思います。

 

慣れ方には本当に個人差があり、
使い始めたその日からばっちり  という方から
少しずつ段階を踏んで慣れていくという方まで、様々です。

 

大変そうなことを書いてきましたが、
使いこなせると大変便利な遠近両用メガネです。

 

快適な視生活に使わない手はないと思います。
初めての方にも安心して、快適に使っていただけるように
しっかりサポートしていきたいと思っています。
お気軽に来店、ご相談ください

 

それから、もう一つ。
「見え方が変、なんだか気持ち悪い」

 と言われることがあります。
顔(視線)を右から左、左から右に
横方向に動かしたときです。

 

横方向を見る時に顔は正面を向いていても
視線は見たい目標物に向って動き始めていることが多いのです。

遠近両用レンズはレンズの構造上、

歪みが側方に発生するので、
視線が正面の見やすい部分からずれてしまうと、
像の歪みや気持ち悪さを感じることがあります。

 

見たいものを視線だけで追うのでなく、

顔ごと横方向に動かして

視線はできるだけレンズの中心部分で見ると大丈夫です。