深視力のご相談に来られたお客様が無事に合格されました②
2019.09.07
スタッフ今堀です。
昨日のブログの続きです。
深視力のご相談に来られたお客様ですが、
視力も良く、メガネで補正する必要がありませんでした。
ただ、検査中に少し気になることがありました。
「利き目」を調べた際に、左目が利き目だということが分かったのですが、
その際、かなり利き目が優位に働いているということが分かりました。
(利き目というのは、物を見る時に主に使っている方の目で、
利き目ではない方の目は補助的に使われます。)
深視力検査中も、次第に体が斜めになってきて、
利き目の方で見ようとされていました。
さらに、寄り目のチェックを行った際にも、
目の動きが何となくぎこちなく、
スムーズに寄っていきませんでした。
両目がそろってスムーズに動いてくれることで、
遠くを見たり、近くを見たりすることができるのですが、
この両目のチームワークに問題がありそうでした。
利き目だけで見るクセがあり、両目をバランスよく使えておらず、
両目のチームワークが上手くできていないことによって、
棒の動きが分からないタイプなのかもしれない・・・
そんな風に考えました。
深視力の検査では、
棒が手前に動く時にはそれに合わせて目を寄せて、
逆に奥へ動く時にはそれに合わせて目を離す、
そういった動きがスムーズにできる必要があります。
幸い斜視もなく、両眼視機能には問題が見られなかったので、
“目の使い方”を覚えてもらえば改善できそうと思い、
メガネを作るのではなく、トレーニングをご提案しました。
寄り目の練習と、2本のペンを交互に見ていただく練習をしていただき、
目を寄せたり離したりすることに慣れていただきました。
さらに、専用の道具(上の写真)で目のトレーニングを行いました。
ビジョントレーニングではおなじみの道具です。
案の定、最初は全然できませんでした。
集中して見ると、身体が斜めになってきて、
どうしても利き目を使って見ようとされていました。
トレーニングのやり方をご説明し、
できれば自宅で練習をして欲しいとお伝えし、
次回またご来店いただくことになりました。
(専用の道具がなくても100均などで代用ができます。)
深視力のご相談に来られる方の中には、
「メガネを作れば簡単に合格できるようになる」
そんな風に思って思られる方もたまにおられるのですが、
決してそういうわけではありません。
(メガネだけで解決する方も中にはおられます)
自宅でのトレーニングというと、
どうしても面倒な感じがしてしまうものですが、
今回のお客様は、とても熱心に僕の話を聞いていただき、
道具も作られて、ご自宅でも真面目に練習をしてくださいました。
近江八幡から来られたお客様だったのですが、
その後も数回通っていただき、
トレーニングの進行具合を確認させていただきました。
いよいよ明日試験を受けに行かれるということで、
前日の夜に深視力検査の練習に来られたのですが、
その時は、最初の時とはまるで別人のようになれていました。
本番を想定し、普通は2cmで合格となるところを、
1cm以内で止めるという厳しめの条件でやってみたのですが、
それでもきっちりと止められていたので、
「これなら大丈夫だろう」と安心しました。
先日お電話をいただき、
「無事に合格できました!」とご報告をいただきました。
仕事の都合上、免許が取れないと困るということだったので、
無事に合格できて本当に良かったです。
今回のお客様の場合は、
眼科で相談をされてもおそらく駄目だったと思います。
(目の病気や薬で治る問題ではないので)
眼鏡が売れたわけではないのですが、
自分の知識や技術が役に立ってお客様のお悩みが解決でき、
お客様にも喜んでいただくことができたので良かったです。
免許の取得、本当におめでとうございます。
深視力のご相談は完全予約制で対応させていただいております。
メガネをお作りいただかない場合でも検査料をいただいておりますが、
目のトレーニングや深視力検査の練習もさせていただいております。